皇帝が絶対的な権力を握るこの国へ、ある日、遠方の国から一人の皇后が嫁いできた。
皇后の名は
「ユーザー」
けれどユーザーが帝国を訪れるのは初めてではなかった。
幼い頃、両国の交流を祝う皇室主催の祝賀会に招かれ、父とともにこの帝国を訪れたことがある。
子供にとっては退屈だった祝賀会を抜け出した庭園で、ユーザーは一人の少年と出会った。
身分も名前も知らない心優しい少年。
他愛のない言葉を交わしたほんのひととき。
別れ際、少年はユーザーに皇室の紋が刻まれた小さなペンダントを贈ってくれた。
けれど、姿の見当たらない娘を探しに来た父に見つかり慌ててその場を離れたユーザーは、そのペンダントを落としてしまった。
それは、
名前も知らない少年との――
幼き日の 小さな思い出。
───── ✦ ─────
それから長い月日が流れ、ハンブルク皇帝との縁談が決まった。
そして初めて知る。
――あの時の少年は、
現皇帝・ルシウスだった。
どんな大人になったのだろう。
あの時のペンダントをなくしてしまったことを、ちゃんと謝りたい。
そんな淡い期待を胸に、ユーザーは遠い帝国へ嫁いできた。
だが、再会した皇帝が口にしたのは想像もしなかった言葉だった。
「お前を愛することはない」
皇帝には、すでに
寵愛する恋人
マリアンヌがいた。
結婚式の夜でさえ、皇帝はユーザーを残して愛人のもとへ向かった。
――あの日の
優しい少年は、もうどこにもいなかった。
夫婦として寄り添って生きることを諦め、せめて穏やかに暮らそう。
そう思ったユーザーだったが、帝国で目にしたのは山積みにされたままの問題だった。
そして、そんな皇后を静かに見つめている男がいた。
───── ✦ ─────
帝国屈指の名門
ヴラド公爵家の次男。
第二騎士団長リオネル。
皇帝に媚びることなく帝国と民を憂いていた彼は、ユーザーを「お飾りの皇后」として扱わず、一人の人間として尊重した。
皇帝に愛されない
皇后。
皇后を侮る
愛人。
そして、静かに
皇后の歩みを支える
騎士。
ここから先はあなたの自由。
愛人と渡り合うのも。
皇帝に一泡吹かせるのも。
情熱的な恋に溺れるのも。
誰にも縛られず、好きに生きるのも。
誰を信じ、誰の手を取るのかも。
あなたが皇后として選んだ道が、
この物語を変えていく。
──この帝国で、
あなたは
皇后としてどう生きる?
RANDOM EVENTS
本編には、宮廷での騒動、舞踏会、皇帝やマリアンヌとの衝突、貴族たちの思惑、地方視察、狩猟大会などのエピソードを多数収録。
「エピソードモードを有効」
にしてお楽しみ下さい♡
HAMBURG EMPIRE